こんにちは!いっしーです。今回は、2024年1月の米国株式市場における主要指数の動向の総括と景気動向についてまとめていきたいと思います。
それでは主要指数の総括から進めていきます。
米株式・主要指数
1月2日(火)〜2月2日(金)のNYダウの動き
NYダウの2月2日の終値は38,654.42$でした。週ごとの状況を確認すると、
- 1月 5日(金) 終値:37,466.11$ 前週末比:-0.59%
- 1月12日(金) 終値:37,592.98$ 前週末比:+0.34%
- 1月19日(金) 終値:37,863.80$ 前週末比:+0.72%
- 1月26日(金) 終値:38,109.43$ 前週末比:+0.65%
- 2月 2日(金) 終値:38,654.42$ 前週末比:+1.43%
となっています。1月第1週は下げましたがその後は連続で前週末比で上昇を続け、NYダウは史上最高値を更新し続けています。
1月2日(火)〜2月2日(金)のナスダック総合指数の動き
ナスダック総合指数の2月2日の終値は15,628.95でした。週ごとの状況を確認すると、
- 1月 5日(金) 終値:14,524.07 前週末比:-3.25%
- 1月12日(金) 終値:14,972.76 前週末比:+3.09%
- 1月19日(金) 終値:15,310.97 前週末比:+2.26%
- 1月26日(金) 終値:15,455.36 前週末比:+0.94%
- 2月 2日(金) 終値:15,628.95 前週末比:+1.12%
となっています。ナスダック総合指数も第1週は下げ、その後は連続で上昇し続けていますね。
1月2日(火)〜2月2日(金)のS&P500の動き
S&P500の2月2日の終値は4,958.61でした。週ごとの状況を確認すると、
- 1月 5日(金) 終値:4,697.24 前週末比:-1.52%
- 1月12日(金) 終値:4,783.83 前週末比:+1.84%
- 1月19日(金) 終値:4,839.81 前週末比:+1.17%
- 1月26日(金) 終値:4,890.97 前週末比:+1.06%
- 2月 2日(金) 終値:4,958.61 前週末比:+1.38%
となっています。S&P500もナスダック同様、1月の第1週以外は上げ続け急ピッチで上昇しています。
米国 経済指標・株式関連イベント
1月5日(金)・米12月雇用統計
米労働省により発表された雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+21.6万人で市場予想の+17万人を上回り、賃金も安定した上昇を維持しました。失業率は3.7%で横ばいでした。
今回の雇用統計によりFRBが3月に利下げする可能性を低下させ、市場が期待するほど早期には利下げをしない方向性となったとの見方も出てきました。
1月11日(木)・米12月消費者物価指数
昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で+3.4%と、前月の+3.1%から加速しました。これは市場予想(+3.2%)を上回っており、特に住居費の上昇が全体の伸びの大きな要因となりました。
前月比では+0.3%で、市場予想の+0.2%を上回りました。ガソリンは上昇に転じ、食品も2か月連続で0.2%上昇でした。この結果は、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げする可能性を後退させると見られています。
1月12日(木)・米12月生産者物価指数
米国の12月生産者物価指数は前月比で3ヶ月連続の低下、コアPPI(食品とエネルギーを除く生産者物価指数)は3か月連続で前月比横ばいであり、前年同月比では+1.8%でした。これは2020年12月以来の小幅な伸びといえます。
一方で、地政学的な要因や原油価格の上昇がインフレ抑制を妨げるリスクも指摘されています。それでも2022年半ばをピークにインフレが鈍化傾向にあると見られ、インフレ退治を完遂する上で心強い材料となっています。
1月25日(木)・米国2023年10-12月期GDP速報値
2023年第4・四半期の米国の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比+3.3%で、前四半期より鈍化したものの、市場予想を上回りました。FRBの利上げにもかかわらず米経済は堅調で、景気後退に陥るリスクも低いと見られるようになりました。インフレ圧力は緩和されたとも言えますが、2024年前半の利下げには早すぎる可能性があるとも見られています。また、バイデン大統領は今回の好調な結果を喜び、米国の労働者と家庭にとって良いニュースだという考えを示しているようです。
株価指数のまとめと今後の展望
以上見てきたように、2024年に入ってからの株式指数の動きは、第1週は下げましたが、その後は各指数において上昇しました。NYダウやS&P500は史上最高値更新を続けています。
少しずつ利益確定の動きも見られるようになり勢いは減速するかとは思いますが、それでも米国株の上昇力は強いですね。2023年までの段階的な利上げも効果的にインフレ圧力を弱めさせ、かつ経済には大きすぎるダメージは与えずにインフレ退治を完遂させそうな状況です。
今後は早期利下げへの期待と実際の利下げタイミングの差異によって株価は上下するとは思いますが、それでも最終的には堅調な年になると思える年初の1ヶ月でした。
今後は焦って買い向かうことのないよう注意して、調整局面でうまく保有株を買い増せたらなと思います。それでは、今回もお読みいただきありがとうございまいした。
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