こんにちは!いっしーです。今回は、直近1ヶ月の米国株式市場における主要指数の動向の総括と景気動向についてまとめていきたいと思います。
それでは主要指数の総括から進めていきます。
米株式・主要指数
2023年 9月のNYダウの動き
NYダウの9月29日の終値は33,507.50$でした。前月末比では-3.50%と下落しました。
週ごとの状況を確認すると、
- 9月 8日(金) 終値:34,576.59$ 前週末比:-0.75%
- 9月15日(金) 終値:34,618.24$ 前週末比:+0.12%
- 9月22日(金) 終値:33,963.84$ 前週末比:-1.89%
- 9月29日(金) 終値:33,507.50$ 前週末比:-1.34%
となっていて、9月11日〜9月15日の週のみ若干反発しましたが、それ以外の週は下落という結果でした。
全般的には好調な米国経済を背景に、今までの予想よりも米国の政策金利を高い水準で維持することが懸念され株価としては売りの圧力の方が強かった印象です。
2023年 9月のナスダック総合指数の動き
ナスダック総合指数の9月29日の終値は13,219.32でした。前月末比では-5.81%と下落しました。
週ごとの状況を確認すると、
- 9月 8日(金) 終値:13,761.52 前週末比:-1.93%
- 9月15日(金) 終値:13,708.33 前週末比:-0.39%
- 9月22日(金) 終値:13,211.81 前週末比:-3.62%
- 9月29日(金) 終値:13,219.32 前週末比:+0.06%
となっていて、こちらは9月最終週に若干反発していますがその前の3週間の下げが大きいので、1ヶ月間の結果として見たときにNYダウよりも下落率が高くなっています。
ナスダック総合が下がっている要因も、NYダウと同じで米国の政策金利の高止まりを懸念してのことと考えられます。
2023年 9月のS&P500の動き
S&P500の9月29日の終値は4,288.05でした。前月末比では-4.87%と下落しました。
週ごとの状況を確認すると、
- 9月 8日(金) 終値:4,457.49 前週末比:-1.29%
- 9月15日(金) 終値:4,450.32 前週末比:-0.16%
- 9月22日(金) 終値:4,320.06 前週末比:-2.93%
- 9月29日(金) 終値:4,299.70 前週末比:-0.74%
と、S&P500は9月の4週間連続して下落という結果となりました。
米国 経済指標・株式関連イベント(2023年9月25日〜9月29日)
9月28日・米国GDP 4〜6月確定値発表
9月28日に発表された米国の4〜6月のGDP確定値では、年率換算で前期比+2.1%と改定値からの修正はありませんでした。
一方で内訳を見ると、個人消費は改定値の+1.7%から確定値の+0.8%と大幅な下方修正があり、設備投資では改定値の+6.1%から確定値の+7.4%と大幅な上方修正がありました。
全般的には個人消費の減速が見られるものの景気の力強さを感じさせる側面もあり、インフレを減速させつつ経済成長が持続されることを予想するエコノミストもいるようです。
9月29日・米8月個人消費支出(PCE)価格指数
米商務省により発表された8月個人消費支出価格指数では、価格変動の影響を除いた実質個人消費支出で前月比+0.1%と5ヶ月ぶりの低い水準となりました。
価格指数では、価格変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコア指数において前月比+0.1%と、市場予想の前月比+0.2%を下回りました。
コア指数においては低い伸びに留まっており、インフレ圧力が緩和されていると言えますが、一方でエネルギー価格指数が前月比+6.1%と急速に伸びていることを考慮すると懸念材料もまだ残っています。
株価指数のまとめと今後の展望
2023年9月の株価指数はNYダウ、ナスダック総合、S&P500ともに前月末との比較で下落しました。
一般的には、米国株における9月のパフォーマンスは悪いことが多いと言われますが、2023年の9月も同様の結果となりました。米国株における10月のパフォーマンスも、例年では他の月より良くないことを考慮すると、10月も引き続き低調なパフォーマンスが続くことが予想されます。
個人的な投資戦略としては、引き続き個別株についてはかなり慎重に様子を見ながら、高配当ETFについては一時的に下がった時にピンポイントで買うというスタンスを続けていきたいと考えています。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
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