こんにちは!いっしーです。今回は、2024年3月の米国株式市場における主要指数の動向の総括と景気動向についてまとめていきたいと思います。
それでは主要指数の総括から進めていきます。
米株式・主要指数
2024年3月のNYダウの動き
NYダウの3月28日の終値は39,807.37$でした。週ごとの状況を確認すると、
- 3月 1日(金) 終値:39,087.38$ 前週末比:-0.11%
- 3月 8日(金) 終値:38,722.69$ 前週末比:-0.93%
- 3月15日(金) 終値:38,714.77$ 前週末比:-0.02%
- 3月22日(金) 終値:39,475.90$ 前週末比:+1.97%
- 3月28日(木) 終値:39,807.37$ 前週末比:+0.84%
以上のように、NYダウについては3月の前半は少し下げましたが後半には上昇し、3万9千ドル台後半まで上げて3月を終えました。
2024年3月のナスダック総合指数の動き
ナスダック総合指数の3月28日の終値は16,379.46でした。週ごとの状況を確認すると、
- 3月 1日(金) 終値:16,274.94 前週末比:+1.74%
- 3月 8日(金) 終値:16,085.11 前週末比:-1.17%
- 3月15日(金) 終値:15,973.17 前週末比:-0.70%
- 3月22日(金) 終値:16,428.82 前週末比:+2.85%
- 3月28日(木) 終値:16,379.46 前週末比:-0.30%
ナスダック総合指数については、上げ下げを繰り返し、最終的には前月末からほぼ横ばいで3月を終えました。
2024年3月のS&P500の動き
S&P500の3月28日の終値は5,254.35でした。週ごとの状況を確認すると、
- 3月 1日(金) 終値:5,137.08 前週末比:+0.95%
- 3月 8日(金) 終値:5,123.69 前週末比:-0.26%
- 3月15日(金) 終値:5,117.09 前週末比:-0.13%
- 3月22日(金) 終値:5,234.18 前週末比:+2.29%
- 3月28日(木) 終値:5,254.35 前週末比:+0.39%
S&P500は3月後半に堅調に上昇しており、史上最高値を更新しています。
米国 経済指標・株式関連イベント
3月8日(金)・米2月雇用統計
米労働省が発表した2月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回る27.5万人増でした。ただし、過去2ヶ月分の雇用増加数は下方修正され、失業率は約2年ぶりの水準に上昇しています。今回の雇用統計で、米国の労働市場の減速懸念が浮上しています。
賃金の伸びも鈍化しており、インディード・ハイアリング・ラボのニック・バンカー氏は「労働市場は昨年のような緩やかな傾向に戻りつつある」と分析しているようです。また、BMOキャピタル・マーケッツのスコット・アンダーソン氏は「雇用は維持されているが、内容としては弱い」と指摘し、FRBによる年半ば頃の利下げの可能性を示唆しました。
3月12日(火)・米2月消費者物価指数(CPI)
米労働省が発表した2月のCPIでは、以下のような結果となりました。
- 米2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇、前年同月比3.2%上昇。
- ガソリン価格は前月比3.8%上昇、住居費は前月比0.4%上昇。
- 変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、前年同月比3.8%上昇。
- サービス価格(エネルギー除く)は0.5%上昇。
- 住宅を除く「スーパーコア」は0.5%上昇と前月の0.8%よりは減速。
これらの結果より、インフレ率は依然として高水準に推移しています。またFRBは、インフレ率が目標である2%に向けて持続的に減速する証拠を確認するまで利下げに慎重な姿勢を崩しておらず、今回の結果により6月の利下げについてはより不透明となりました。
3月19日(火)3月20日(水)・米FOMC
3月20日に発表されたFOMCの声明によると、
『目標は雇用最大化と長期2%インフレ達成であり、FF金利目標誘導レンジは5.25-5.50%に維持する。目標の達成に対するリスクのバランスは改善傾向にあると判断している。
経済活動は堅調に拡大していて、雇用は力強く失業率は依然低い水準にある。インフレは緩和されつつあるが、持続的に2%に向かう確信が強まるまでレンジ引き下げは想定せず、債券削減も計画通り進める。』
とのことでした。
株価指数のまとめと今後の展望
以上のように、米国株主要3指数は3月前半に少し下落しましたが、後半は上昇を続け、S&P500については史上最高値を更新しています。
2024年において株価はかなり上昇してきたので、そろそろ利益確定売りに押されるかなという懸念はありますが、引き続きS&P500のインデックスファンドや、高配当ETFについては買い増しをしていきたいと思っています。
まだ、FRBの動向がどうなるか心配な面もありますが、経済全般についていえばこれからAI関連企業も伸びてきそうですし、今後の株価の動きが楽しみです。
それでは今回もお読みいただきありがとうございました!
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