こんにちは!いっしーです。今回も、今週の米国株式市場における主要指数の動向の総括と景気動向についてまとめていきたいと思います。
それでは主要指数の総括から進めていきます。
米株式・主要指数
7月17日〜7月21日のNYダウの動き
NYダウの7月21日の終値は35,227.69$でした。前週末比では+2.08%で、10日続伸という結果となりました。
この週は、大企業の決算発表が本格化し始めました。まだGAFAMの決算発表は次週以降となりますが、ニューヨーク株式市場の上場企業ですでに実施されている決算発表では市場予想よりも良かった企業が多い印象で、好決算企業は株価が堅調に推移しています。
7月17日〜7月21日のナスダック総合指数の動き
ナスダック総合指数の7月21日(金)の終値は14,032.81でした。
7月14日(金)の終値は14,113.70でしたので、前週末比-80.89ポイント、 率にして-0.57%でした。値動きとしては、7月17日〜7月19日まで3日続伸、7月20日〜7月21日は2日続落でした。
ナスダック上場企業の内、すでに決算発表があったところでは、テスラやネットフリックスは決算発表後となる7月20日〜7月21日に株価が下落しています。
7月17日〜7月21日のS&P500の動き
S&P500の7月21日(金)の終値は4,536.34でした。
7月14日(金)の終値は4,505.42でしたので、前週末比+30.92ポイント、 率にして+0.69%でした。また、この週の値動きは、7月20日(木)の終値のみ前日比マイナス、それ以外は前日終値より上昇しました。
S&P500企業における決算の結果は、現状では好決算と言えるものが比較的多く、株価にプラスの影響を与えました。一方で、GAFAMの決算は次週以降ですので、企業の決算が株価指数にどのように影響していくかは、これからより注意していく必要があります。
米国 経済指標・株式関連イベント
米決算発表
7月17日〜7月21日の週に行われた決算発表についていくつかピックアップします。
モルガン・スタンレー
モルガン・スタンレーの決算では1株利益、経常収益ともに予想を上回りました。決算発表後の株価は堅調に推移しています。
バンク・オブ・アメリカ
バンク・オブ・アメリカの決算も1株利益、経常収益ともに予想を上回っています。決算発表後に株価は上昇しています。
テスラ
テスラの決算発表では1株利益、売上高とも予想を上回り、粗利益率は予想を下回りました。決算発表後の7月20日〜7月21日は株価が下落しています。
ネットフリックス
ネットフリックスの決算発表では1株利益や有料会員数は予想を上回り、売上高が予想を下回りました。こちらも決算発表後の7月20日〜7月21日は株価が下落しています。
株価指数のまとめと今後の展望
ここまで見てきたように、7月17日から7月21日の週は、NYダウでは続伸が続き、ナスダック総合指数は週の後半で下落、S&P500は7月20日は下がったもののそれ以外は上昇と堅調でした。
企業の決算発表が始まっていますが、アルファベット、マイクロソフト、ベライゾン・コミュニケーション、テキサス・インスツルメンツなどの決算発表は7/25(火)、メタ・プラットフォームズ、コカコーラ、インテルなどは7/26(水)、マスターカード、マクドナルドなどは7/27(木)、エクソン・モービル、シェブロン、P&Gなどは7/28(金)に実施され、これから更に決算発表による株価指数への影響が大きくなる見込みです。
また、更に7/25~7/26にはFOMCが開催されます。7月のFOMCでの0.25%利上げはすでに確実視されており、今回のFOMCで利上げが実施されてもサプライズとはならないでしょうが、FOMC後のパウエルFRB議長の会見でよりタカ派的な発言がなされれば、株価に響いてくる可能性は大いにあります。
今後想定されるシナリオとしては、まだアメリカのインフレ率が2%程度までは下がってきていないため、金融引き締めはしばらく継続され、株価にとっては上値が重くなりやすく、為替はドル高円安に振れやすい展開が続くと思います。
ただし、これからGAFAMの決算発表が行われることなどを考慮すると、決算後に株価が大きく変動することも十分考えられます。今後も株価や経済ニュースに注目し、冷静に対応していくことが必要です。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
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